祖母

　
　
久しぶりにおばあちゃに会いに行った。

今は、懐かしい、いろんな思い出がある
あの昔ながらの平屋のおばあちゃんの家じゃなく、施設にいる。
認知症が発症し、もう独り暮らしは無理ということ。
おばあちゃんは最後まで抵抗したらしい。

もうヒロくんのこと、わかんないかもしれない...と言われてたけど
しっかり憶えててくれた。というか全然認知症とは思えないくらいだった。
嫁の名前も息子の事も憶えてた。安心した。

大人になってからも会えばいつもお小遣いをくれたおばあちゃん。
今回も、こんなふうだから「何もあげられなくてごめんね」
「なにもできなくてごめんね」と繰り返す。

おばあちゃんにとって、自分は初孫。
ずいぶんかわいがってもらった記憶がある。　
オッサンになった今でも
おばあちゃんにとっては、孫のヒロくんなんだと実感した。

今は確か９３歳だけど。まだまだ長生きしてほしい。
また会いにいきますね。