GOTO TAKASHI

心の旅

GOTO TAKASHI

特攻隊の生き証人、逝く。

4.10, 2015

元特攻隊員で、知覧特攻平和記念館の初代館長、
板津忠正さんがお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りします。

特攻で亡くした仲間のことを後世に伝えたいと
終戦後、30年間にわたり、自費で日本全国の遺族をまわり
遺影や遺書を収集したそうです。

3年前、戦争を体験された方々に取材させていただくという
長男の夏休みの自由研究の一貫で、
板津さんのご自宅にお邪魔して
貴重なお話をたくさん聞かせていただいたこと、
本当にありがたい経験であったと思います。

板津さんは、「特攻は、無理やり犠牲になった
可哀想な人たちとか、無駄死にであったと言われる
ことが、本当に辛い」とおっしゃっていました。

特攻に志願した多数の者のうち、
ほんのひとにぎりのエリートしか任命されず、
その人たちは、自分さえよければという個人主義とはほど遠い
滅私の精神で日本の国や日本の未来を想い、
自らの任務を遂行していったことを
伝えたいと強くおっしゃっていたことを思い出します。

洗脳されていた、とか強制だったと言う人も
いますが、知覧の資料館にいくと、
それは違うのだとわかります。
日本は負けるであろうことはわかっていても
これ以上、本土に入らせない・・・
ある意味、弁慶のような心境であったのだろうと思います。

このような過去の価値観の是非などについて、
今の時代、今の平和な日本にいる私たちがあれこれ言う
ことは、僕はできないのではないかと思っています。

また戦後70年ということで、
いろいろなことが話題になっていますが
今ある平和が、先人の方々のたくさんの犠牲の上に、
なりたっていることに思いを馳せ、
ただただ感謝したいと思います。
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