伊吹おろし。

12.12, 2013

小２まで大垣市長沢町、小３から安八町東結で育った僕は小学生の時に冬に西から吹く強風が「伊吹おろし」と呼ばれることを知った。結小に歩いて通学するとき、南高に自転車で通学するときは僕達は「伊吹おろし」にもろ向かい風でそりゃー寒かったし学校行くだけで疲れちゃったものだ。

 

岐阜を出てもう２４年も経過した今日、うちのヤーキャ（愛知県刈谷出身　現在岐阜市在住）が「伊吹おろし」とつぶやいた。久し振りに聞いたその言葉に僕はとても懐かしさを感じた。

 

事情があって安八町の実家はもう無いのだけど仕事で近くに行くとき、お墓参りに行くときは元実家の近くは必ず通る。そうただ通るだけ。それだけでいいんだ。

ただ車で通り過ぎるだけで、嬉しく、安心し、落ち着き、懐かしい、と思う。すごく心が満たされる。

そして不思議と良い思い出しかよみがえってこない。

時には安井小の近くやその頃の通学路や住んでた長沢町も通ったりする。やっぱり結と同じ気持ちになる。

当たり前だけど僕にとっての故郷は結であり長沢町だ。

 

確か本で読んだのだけどマラドーナもナポリでプレーしてる全盛期でも故郷のブエノスアイレスへの郷愁の思いでいっぱいだったそう。故郷から離れて住んでいる人であれば大概そうだと思う。

 

故郷があり、行こうと思えばすぐに行ける僕はとても幸せだ。帰ろうにも帰れない方もたくさんいらっしゃるのだから。感謝しなきゃな。ほんとに。